生活費に占める食費の割合であるエンゲル係数が、
近年は経済格差のせいか、再び脚光を浴びつつあるそうです。
コラムでは、日本のエンゲル係数の変遷が、次のように解説されていました。
・明治の昔は60~70%で推移し、昭和の初期は50%前後に下がったが、
敗戦による窮乏で再び60%前後に戻る。
・その後の高度成長をへて20%台へ下がり、
最も低かったのは11年前の23%弱だった。
・ここ数年でかなり高くなって25%を超えた。
どうやら、調理済み食品を買って家で食べるという、
食の営みの変化もエンゲル係数が高くなる要因の一つのようで、
具体的には、女性客がお総菜、若い男性が即席麺、高齢男性はお弁当という、
「中食(なかしょく)」の急増が係数を押し上げているようです。
こうした事実を踏まえ、コラムは次のように指摘していました。
『低い食料受給率、円安による輸入食材の高騰、
年金頼みで収入の少ない高齢者世帯……。
いまの日本にはエンゲル係数を引き上げる要因がそろっている。
実質賃金が上がらない限り、この傾向は続くだろう。』
う~む、コラムのこの指摘は他人事ではありません。
我が家の家計も、私が定年退職したこの4月から、
給与所得の減少に伴い、急激にエンゲル係数が高くなってしまいました。
さらに、最近は、私に余裕がないこともあって、
休日に手料理を作ることも、ほとんどなくなってしまいました。
スーパーに買い物に行ったついでに、
お総菜を買って帰るという「中食」パターンも増えています。
『約160年前、欧州大衆の困窮を測るために編み出された指標が、
飽食のはずの現代日本で息を吹きかえす。』
コラムの最後には、このように書かれていました。
我が家の食料受給率を少しでも高めるため、
いっそのこと庭を耕して、家庭菜園でも始めようかしら……。
私の場合、かえって経費が高く付きそうな気がします。(笑)
Kちゃんちは、どうですか?