今日は「海の日」で、お勤めされている方のほとんどは三連休だと思います。
私の場合は、先週の土曜日が出勤で、昨日と今日がお休み……でした。
どすから、今日が月曜日だということを完璧に忘れていました。
う~む、弱りました…。「可燃ごみ」の日が今日だったのです。
次の可燃ごみの日は今週の木曜日。暑い日が続いているので、「生ごみ」が心配です。
昼前にそのことに気づいてから、気分が「ど~ん」と落ち込んでしまいました。
さて、話は変わりますが、
NHKテレビテキスト・「100分de名著」の
著書と著者の名前はあまりにも有名で、高校生の頃からその存在は知っていましたが、
本そのものは、私は未だ読んだことがありません。
ですから、テキストを読んで、安吾の思想に少し触れることができたと思います。
テキストで印象に残った箇所を、次のように書き残しておきます。
『日本は負け、そして武士道は滅びたが、
堕落という真実の母胎によって始めて人間が誕生したのだ。
生きよ堕ちよ、その正当の手順の外に、
真に人間を救いうる便利な近道が有りうるだろうか。』
『堕落自体は常につまらぬものであり、悪であるにすぎないけれども、
堕落のもつ性格の一つには
孤独という偉大なる人間の実相が厳として存在している。
即ち堕落は常に孤独なものであり、他の人々に見すてられ、
父母にまで見すてられ、ただ自らに頼る以外に術のない宿命を帯びている。』
また、テキストを読んで分かったのは、
同時代フランスの哲学者サルトルの説いた
実存主義の思想に重なる点が多いということです。
『人間は自由の刑に処せられている』と述べていたサルトル……。
ふぅ~……(ため息)
「堕落する」のも、「自由になる」のも容易なことではないのですね…。

坂口安吾 『堕落論』 2016年7月 (100分 de 名著)
- 作者: 大久保喬樹
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2016/06/25
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