しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

想像力を働かせる

久しぶりにNHKオンライン・「解説委員室」の

時論公論」のコーナーを覗いてみました。

 

今月13日の時論公論は、

永六輔さん “命のメッセージ”」という解説記事でしたが、

そこでは永さんの、次のような珠玉のメッセージが紹介されていました。

 

『闘病は闘う病気と書きます。

 病気と闘って勝てるもんじゃないです。必ず病気の方が勝ちます。

 勝負のわかったことは、しないで、病気と話し合う、

 ドクターや看護師さんと話し合うっていうことを大事にして、

 できることならば、日本の医療制度を患者が変えていく。』

 

『ずっと生きていると考える。予定もどんどん作る。

 10年後にどこに行きたいなとか、先の先まで考えておく。

 すると、それを目標にして生きるようになる。』

 

『人は死にます。必ず死にます。その時に 生まれてきてよかった

 生きてきてよかったと思いながら死ぬことができるでしょうか。

 そう思って死ぬことを大往生といいます。』

 

このうち、3番目のメッセージは、

200万部を超えるベストセラーになった著書『大往生』に書かれているそうで、

永さんご自身の死生観を綴ったものだという解説がありました。

そして、記事の最後には、名越解説委員の次のような解説も……。

 

『旅に出るのが好きで、

 見た物、聞いた物をラジオで話すのが好きだった永さんにとって、

 思うように体が動かなかった晩年はつらかったかも知れませんが、

 最期は自宅で家族に看取られながら、穏やかに息を引き取ったといいます。

 まさに、生きてきて良かったと思える、大往生だったのではないでしょうか。

 その人生や、数々のメッセージからは、“生命”ある限り、どう生きるのか、

 そしてどう生きたいのか、想像力を働かせながら考えて欲しいと、

 私たちに問い続けていたのではないかと思います。』

 

う~む、何回読んでも、胸に迫る永さんのメッセージと

名越解説委員の心のこもった解説だと思います。

私も、願わくば「大往生」を遂げられたらいいのだけれど…。

そのためには、普段から、「どう生きるのか」

「想像力を働かせながら考える」ことが必要なのですね……。

(とっても難しいことだと思いますが…)