昨日のこの日記に書いた『心が折れる職場』という本の中に、
「キャリア・アンカー」という言葉がありました。
ちょっと気になってウィキペディアで調べて見ると、
キャリア・アンカーとは、アメリカ組織心理学者
エドガー・シャインによって提唱された概念で、
「ある人物が自らのキャリアを選択する際に、
最も大切な(どうしても犠牲にしたくない)価値観や欲求のこと」で、
「周囲が変化しても自己の内面で不動なもの」という解説がありました。
そして、シャインは主なキャリア・アンカーを、
次の8つに分類しているとのことでした
・管理能力
⇒組織の中で責任ある役割を担うこと(を望むこと)。
・技術的・機能的能力
⇒自分の専門性や技術が高まること(を望むこと)。
・安全性
⇒安定的に1つの組織に属すること(を望むこと)。
・創造性
⇒クリエイティブに新しいことを生み出すこと(を望むこと)。
・自律と独立
⇒自分で独立すること(を望むこと)。
・奉仕・社会献身
⇒社会を良くしたり他人に奉仕したりすること(を望むこと)。
・純粋な挑戦
⇒解決困難な問題に挑戦すること(を望むこと)。
・ワーク・ライフ・バランス
⇒個人的な欲求と、家族と、仕事とのバランス調整をすること(を望むこと)。
この解説を読んで愕然としたのは、
私の「キャリア・アンカー」は、
この8つの分類にピッタリと当てはまるものがないという事実です。
う~む……。(絶句) どの分類も志が高いので驚きです……。
強いて当てはめるとすれば、
「ワーク・ライフ・バランス」と「技術的・機能的能力」でしょうか?
「不動な自己の内面」を持たずにこれまで働いてきたことを、
今は深く反省しています。(気がつくのがちょっと遅すぎました……)
ところで、リオ五輪では日本人選手の活躍が途切れることなく続いています。
そのなかでも、卓球女子の福原愛ちゃんの涙には、私も貰い泣きしてしまいました。
きっと、愛ちゃんの涙は、「不動な自己の内面」を持つ人だけが流すことのできる
価値ある涙なのだと思います。