今月8日付け日経新聞電子版「定年楽園の扉」の
『老後の二大不安~健康とお金の共通点』という記事がとても参考になりました。
経済コラムニストの大江英樹さんは、
誰もが考える老後の不安に「健康」と「お金」という
2つの大きな問題があるけれども、
びっくりするくらいよく似ていることに気が付くと
次のように述べられています。
①どちらも人にとって大事なもの
②手に入れるために多くの人が努力する
③どちらの分野も専門家がいて発言しているが、かなりいい加減なものも多い
④本来は手段なのに、往々にして目的と化す
⑤どちらも誰もが不安を持っているので、それにつけこんだ商売が後を絶たない
⑥どちらも死んだら役に立たない
大江さんご自身はというと、
「どちらも唯一無二の最適解はなく、答は人によって異なる」というのが、
最大の共通点だと考えられていて、そのうえで、健康の場合は体調、
お金に関しては経済環境によって対処の仕方は全く異なり、
「これが一番いい」とか、「この方法しかない」と信じ込むことは極めて危険で、
どちらの分野についても、「原理主義者」になってはいけないと述べられています。
さらに、特にシニア層の場合はより注意が必要で、
若いときであればいろいろ試してみてうまくいかなくても
リカバリーができるけれども、ある程度の年齢になってくると
失敗したら取り返しのつかないことになりかねず、
それだけに頭を柔らかくし、柔軟に考えることが必要だと指摘されています。
う~む、なるほど……。
ところが、この「頭を柔らかくし、柔軟に考える」ことが、
私の最も不得意とするところなのです。
そして、大江さんのコラムの最後は、次のような文章でした。
『健康もお金も自ら納得できることが重要で、自分に合ったものだけを
地道に実行していくことが最も大切なこと。』
はぃ、分かりました……。
「地道に実行する」ことなら、不器用な私でもできるかもしれません。