英語のハラスメントとは、
「苦しめること」、「悩ませること」、「迷惑」などを意味する言葉で、
普段は嫌がらせやいじめの意味で使われていて、
「セクハラ」や「パワハラ」が典型的なハラスメントであることは承知していました。
ところが、職場で回覧されてきた某雑誌を読んでいると、
職場や家庭内で行われる言葉によるハラスメントで、
相手を精神的に追い詰めていく「モラル・ハラスメント(モラハラ)」や、
学校や大学、研究室などで行われるハラスメントで、
教授が単位や研究テーマを与えないという
「アカデミック・ハラスメント(アカハラ)」があることを知りました。
また、これ以外にも、妊娠や出産を理由に職場で行われる
「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)」、
医師などが患者に対して高圧的な態度をとったり暴言を吐いたりする
「ドクター・ハラスメント(ドクハラ)」、
体臭や香水で周囲の人に不快感を与える「スメル・ハラスメント(スメハラ)」など、
ハラスメントには、なんと25以上の種類があるそうです。
これらのハラスメントのうち、私が自分のこととして気になったのは、
「モラル・ハラスメント(モラハラ)」です。
いつものようにウィキペディアで調べて見ると、
マリー=フランス・イルゴイエンヌが提唱した言葉で、
外傷等が残るため顕在化しやすい肉体的な暴力と違い、
言葉や態度等によって行われる精神的な暴力は、
見えづらいため長い間潜在的なものとして存在していたけれど、
イルゴイエンヌの提唱により知られるようになったとのことでした。
また、イルゴイエンヌは、社会は精神的な暴力に対しては対応が甘いが、
精神的な暴力は肉体的な暴力と同じ程度に、
場合によっては肉体的な暴力以上に人を傷つけるもので、
犯罪であると述べているようです。
う~む、なるほど……。
そうすると、私の場合、ここだけの内緒の話ですが、
ほぼ毎日のように、妻から「モラハラ」を受けていることになります。(苦笑)
なお、先ほどのイルゴイエンヌは、
「モラル・ハラスメントがどれほど被害者の心身の健康に破壊的な影響を与えるのか、
その恐ろしさを嫌と言うほど見てきた。モラル・ハラスメントは、
精神的な殺人である。」とまで述べているようです。
ぞくぞく……。(身震い)
私はきっと、「モラハラ」という言葉を一生忘れないと思います。