昨日9日の愛媛新聞に、
『サラリーマン川柳30年~時代の悲哀 自虐で笑う』
というタイトルの記事が掲載されていて、過去の作品を懐かしい思いで読みました。
ちなみに、その記事の冒頭は次のような記述でした。
30周年を記念し、これまでに寄せられた句を基に、
サラリーマンの意識や職場環境の変化を分析した。
バブル時代は過労を嘆き、2000年以降はIT化に困惑。
10年ごろからは自由な部下に上司が気を使う内容が目立つ。
嘆く対象は移っているが、変わらないのは自虐で悲哀を笑い飛ばす姿だ。』
そして、30年の時代背景と代表句を次のように紹介していました。
【1987年~99年】
好景気時は「24時間戦えますか」が流行語に。
バブル景気崩壊で給与カットとリストラの嵐
・頑張れよ 無理をするなよ 休むなよ
・職安に 君達が居て 僕が居た
【2000年~09年】
IT化の波到来。「コストカット」「ノー残業」の号令の下、業務効率化が進む
・ムダ会議 どう減らすかで また会議
・ここですと 部下がクリック 電子決裁
【2010年~15年】
「バワハラ」が社会問題化。部下に気を使う上司と自由な行動の若手社員
・叱らずに 育てた部下に 怒鳴られる
・頼みごと 早いな君は できません
文章が長くなりそうなので、
この日記では、紙面に載っていた全部の句を紹介できませんが、
あらためてどの句も名作だと思います。
この記事を読んでから、第一生命保険のHPを開いてみると、
「サラ川で振り返る日本経済」という小冊子が
ダウンロードして読めるようになっていました。
その冊子には、次のようなことが書かれていました。
『5・7・5の17文字に込められた想い。
これまでに入選した作品をあらためて振り返ってみると、
変わるもの、変わらないものがあるのだなぁと感じます。
たとえば、「変わらないもの」は、夫婦の絆。
どんなに世知辛い世の中で、夫婦の小言が川柳になっていても、
そこには必ず優しい愛情が見え隠れしています。
一方で「変わるもの」は、経済情勢や世相。
そう、サラ川の30年の歴史を紐解くことは、
日本の30年を振り返ることでもあるのです。』
う~む、なるほど……。30年の重みですね……。
でも、我が家では、夫婦の絆も「変わるもの」に該当しそうです。
「日本の30年」と同様、「夫婦の34年」も「激動の日々」でした…。(苦笑)