しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

言葉を愛した作曲家

今日は風がとても強い一日でした。

こんな日のバイク通勤は、強風で横転しそうで、恐怖に近いものがあります。

 

さて、今月19日の産経新聞産経抄」は、

作曲家・船村徹さんの追悼コラムでした。

84歳で他界した船村さんは言葉を愛した人でもあったとのことで、

コラムでは船村さんの、次のような言葉が紹介されていました。

 

 ・作曲家は、人間のひだの中をはいつくばっているような生業(なりわい)だ。

 ・歌は言葉が命。歌詞を何百回も読み込め。メロディーはおのずと生まれる。

 ・演歌、歌謡曲は日本人の血液だ。


船村さんが作曲された数多い曲の中で、

私がとりわけ好きなのは「矢切の渡し」です。

それも、細川たかしさんが歌う「矢切の渡し」ではなく、

ちあきなおみさんが歌う「矢切の渡し」をこよなく愛しています。

ちなみに、ちあきなおみさんが歌う船村さんの曲には、

「紅とんぼ」という、何回聴いても感動する名曲もあります。

 

なお、コラム本文には、先ほどの船村さんの言葉のほかに、

コラムニストの次のような名文がありました。

 ・大衆の中に机を置き、寝床を敷き、人生の機微、哀感を五線紙に乗せる。

  一つとして無駄な音符はなかったろう。

  5500曲を超える作品に、この人の香りがしみ込んでいる。

 ・「演歌、歌謡曲は日本人の血液だ。」も氏の言葉だった。

  供養はいるまい。人々に歌い継がれてゆく、幸せな曲たちではないか。

 

「演歌、歌謡曲が日本人の血液」だとしたら、

私の血液の中にも、その「DNA」がしっかりと流れています。

私は、懐かしいフォークやニューミュージックが大好きだけれど、

演歌や歌謡曲にも、「日本人に生まれてきてよかった」と思うほど、

底知れぬ魅力を感じています……。