ビデオに録画していた「カンブリア宮殿」を観て、
これまで抱いていたファンドマネージャーのイメージが一変しました。
番組ゲストは、かつて投資業界で驚異的な記録、
基準価格を2倍以上成長させたというカリスマファンドマネージャー、
レオス・キャピタルワークス社長兼CIOの藤野英人さんでした。
私は、ファンドマネージャーと言えば、
数台のパソコンモニターを前にして机に座り、
コンマ数秒単位で、何億、何十億の資金を、電話やキーボードを使って、
グローバルに動かす姿をイメージしていました。
ところが、テレビ画面に映し出された藤野さんは、
全国の無名企業を自分の足で回り、経営者に直接会って、
その人物や経営方針などを地道に確認をしていくという姿でした。
藤野さんがかつて会った経営者には、
北海道の家具屋さんにすぎなかった似鳥昭雄さん、
その時の印象を懐かしそうに語られていましたが、
それぞれの経営者には、当時から「オーラ」が漂っていたそうです。
そして、番組を観て再認識したのは、
投資という行為は、日本経済にとって必要不可欠の行為だと言うことです。
確か、藤野さんは、「リスクを取らなければ未来や希望はない」
というようなことをおっしゃっていたと思います。
また、編集後記では、村上龍さんが次のように述べられていました。
『藤野さんが組むファンドは、信頼がベースになっている。
投資で重要なのは、未来の価値を見極めることだ。
だから、投資は、ときとして「希望」と同義語となる。』
なお、今回の番組は、
藤野さんというカリスマファンドマネージャーが、
現場を自分の目で見て、投資適確の成長企業を見抜くというお話しでしたが、
「現場に答がある」というのは、
どの分野にも共通する「法則」であることを実感した次第です。