久し振りに「自己啓発・勉学メモ」の日記を書くことにします。
昨日14日の朝日新聞デジタル版「波聞風問(はもんふうもん)」を読んで、
経済学に「シムズ理論」という考え方があることを知りました。
シムズ理論は、ノーベル賞経済学者の
クリストファー・シムズ米プリンストン大教授が提唱する経済学理論で、
原正人編集委員は、この記事で次のように解説されていました。
『シムズ理論は、物価水準は人々が国家財政の先行きをどう見るかで決まる、
という経済理論にもとづく。
それにしたがうと、政府が財政再建の努力をやめればインフレが起きる、
インフレで政府の借金は実質負担が減る、それで財政赤字が解消できるという。
すでに日本政府の借金は先進国で最悪だ。
日本銀行が事実上、財政ファイナンスで借金膨張を支えてもいる。
シムズ理論はまるで毒を食らわば皿まで式の発想ではないか。
そういえばリフレ政策もノーベル賞学者のポール・クルーグマン教授が
20年ほど前に言い出したのが最初だった。
日銀はインフレをおこすために
「無責任」と思われるくらい金融緩和を続けよ、という提案だ。
シムズ理論も無責任さを求める点でそれとよく似ている。
こんどは「財政も無責任であれ」というのだ。』
う~む、なるほど……。
この解説を読む限りでは、なんだかうさん臭そうな理論ですね…。
ただ、この記事だけを読んで判断するのは早計だと思い、
日経新聞電子版で「シムズ理論」に関連した記事を検索してみると、
先月27日付けの平田育夫・客員コラムニストによる
『次は「異次元の財政政策」か 冒険やめて地道な改革を』
という記事にたどり着きました。
その記事には、政府がシムズ理論に傾いたときの経済の道筋が
次のように書かれていました。
第1幕 政府が財政健全化目標や増税の延期を表明。インフレにはならず。
第2幕 そこで政治主導の積極財政が続く。日銀の異次元緩和も継続。
第3幕 「団塊の世代」全員が75歳以上となる25年が近づいて
医療費急増による財政悪化が懸念され、物価が上がり始める。
第4幕 貯蓄の外貨への転換による円安などで物価が一段と上昇。
だが日銀は金利上昇を嫌い厳しい引き締めをためらう。
政治家は緊縮財政に動かない。
第5幕 人々の不安心理も重なりインフレが年10%超に加速。
海外への資本逃避のほか政府と円の信用失墜、
金融システム不安など経済は大混乱に陥る。
再び、う~む……。
やっぱりうさん臭そうですが、自分なりに、もう少し勉強してみることにします。
ところで、明日は送別会の予定があるため、この日記はお休みします。
(私の場合、飲んだ後は、物事の判断能力が著しく減退しているため、
とんでもないことを書くおそれがあるので、
基本的にその日は日記を書かないことにしています。)