『幸福に死ぬための哲学~池田晶子の言葉』(講談社)を読了しました。
本書は「人生」「幸福」「老い」「死」など11のテーマで構成されていて、
池田さんの著作のなかから、そのテーマにふさわしい「文章」が引用されています。
そのなかでも、私の最も忘れ難い文章は、
「言葉」というテーマのなかの、次の「魔法の杖」という文章でした。
『言葉は道具なんかではない。言葉は、自分そのものなのだ。
だからこそ、言葉は大事にしなければならないのだ。
言葉を大切にするということが、自分を大事にするということなのだ。
自分の語る一言一句が、自分の人格を、自分の人生を、確実に創っているのだと、
自覚しながら語ることだ。そのようにして、生きることだ。
言葉には、万物を創造する力がある。言葉は魔法の杖なのだ。
人は、魔法の杖を使って、どんな人生を創ることもできる。
それは、その杖を持つ人の、この自分自身の、心の構えひとつなのだ。』
う~む……。(絶句) これって、ものすごく重みのある文章だと思います。
ただ、この本で引用されている文章は、
池田さんの著作のなかのあくまでも抜粋なので、全体像を掴めないという欠点があり、
そういう危惧から私は今、就寝前に寝床で、
同じ池田さんの『暮らしの哲学』(毎日新聞社)という本を買って、
毎日少しずつ読み進めています。
追記
最近、右の耳に何か詰まっているような違和感があり、
今日は午後から耳鼻咽喉科に行ってきました。
聴力や鼓膜の検査をしてもらいましたが、結果は異状なしで一安心です…。
先生には、末梢神経障害に効く薬を処方してもらいました。
ここ最近、土曜日は歯科や皮膚科など、
病院通いで一日があっという間に過ぎることが多くなりました。(トホホ……)