しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

自分自身の言葉という杖

『幸福に死ぬための哲学~池田晶子の言葉』(講談社)を読了しました。

 

本書は「人生」「幸福」「老い」「死」など11のテーマで構成されていて、

池田さんの著作のなかから、そのテーマにふさわしい「文章」が引用されています。

そのなかでも、私の最も忘れ難い文章は、

「言葉」というテーマのなかの、次の「魔法の杖」という文章でした。

 

『言葉は道具なんかではない。言葉は、自分そのものなのだ。

 だからこそ、言葉は大事にしなければならないのだ。

 言葉を大切にするということが、自分を大事にするということなのだ。

 自分の語る一言一句が、自分の人格を、自分の人生を、確実に創っているのだと、

 自覚しながら語ることだ。そのようにして、生きることだ。

 言葉には、万物を創造する力がある。言葉は魔法の杖なのだ。

 人は、魔法の杖を使って、どんな人生を創ることもできる。

 それは、その杖を持つ人の、この自分自身の、心の構えひとつなのだ。』

 

う~む……。(絶句) これって、ものすごく重みのある文章だと思います。

ただ、この本で引用されている文章は、

池田さんの著作のなかのあくまでも抜粋なので、全体像を掴めないという欠点があり、

そういう危惧から私は今、就寝前に寝床で、

同じ池田さんの『暮らしの哲学』(毎日新聞社)という本を買って、

毎日少しずつ読み進めています。

 

幸福に死ぬための哲学――池田晶子の言葉

幸福に死ぬための哲学――池田晶子の言葉

 

追記

最近、右の耳に何か詰まっているような違和感があり、

今日は午後から耳鼻咽喉科に行ってきました。

聴力や鼓膜の検査をしてもらいましたが、結果は異状なしで一安心です…。

先生には、末梢神経障害に効く薬を処方してもらいました。

ここ最近、土曜日は歯科や皮膚科など、

病院通いで一日があっという間に過ぎることが多くなりました。(トホホ……)