しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

自動運転から手動運転へ

今日22日の日経新聞「こころの健康学」は、

『自分を振り返る余裕を持つ』というタイトルのコラムでした。

 

コラムの執筆者である認知行動療法研修開発センターの大野裕先生は、

「新年度に入って慣れない仕事に追われたり、

新しいプロジェクトを立ち上げて苦労したりしている人に

ゴールデンウィーク(GW)後に会うと、自分を取り戻す時間を持てたことで、

明るい表情に戻っていてホッとすることが少なくない」として、

次のように述べられていました。

 

『私たちは忙しくなればなるほど、自動的に判断し行動することが増えてくる。

 例えてみればこころの自動運転で、

 そのおかげで私たちは多くのことを短時間で処理できる。

 こうしたこころの自動運転は、忙しくなるほど活発に働くようになる。

 しかし、それがいきすぎると、思いがけないミスが増えてくる。

 私など、慌てて家を飛び出して玄関のドアを閉め忘れることがある。

 こうしたことを防ぐためには、大切なことを意識的に確認することが役に立つ。

 いろいろな領域でチェックリストが重宝されるのはそのためだ。

 生活の中でちょっと立ち止まって自分を取り戻す時間を作ることも役に立つ。

 例えば、何もせずにぼんやりしたり、

 日記やメモを書いてその日のことを振り返ったりする。

 そうすることで新しい気づきが生まれてくることも多い。

 このようにこころの自動運転を一時的に手動運転にかえることで、

 自分を振り返るこころの余裕が生まれる。

 GWに限らず、自分を振り返る時間を持てるとよいだろう。』

 

さて、私の場合、今年の五連休のGWのうち、

前半三日間は甥っ子の結婚式出席のため、京都に行ってきました。

足腰の弱った父が一緒だったこともあって、

その間は「自分を振り返る」余裕はありませんでしたが、

それでも「非日常的」な体験をしたことや、

少しでも親孝行ができたという達成感があったりして、

気持ちをリフレッシュできたように思います。

 

この私の体験も大野先生がおっしゃっている

「自動運転」から「手動運転」への切り替えなのかもしれません。

あとは、「日記を書くことによって、

自分を振り返るこころの余裕が生うまれる」という大野先生のアドバイスを、

これからも忘れずに守っていきたいと思います。