「はてなブログ」で開設してから2年が経った旨のお知らせを
メールでいただきました。
正確には、「はてなダイアリー」から「はてなブログ」に移行して2年になります。
ただ、2年が経っても、
「はてなブログ」の便利な機能を私は使いこなすことができません。(トホホ)
「値上げ」に関する次のようなコラムが掲載されていました。
『外食、食品、宅配便…。このところの値上げの背景として不作や不漁が言われる。
そして何より、求人が増え人手が足りない現状がある。
格安居酒屋の経営者だった人が言っていた。
「今まではアルバイトがたくさんいたから、
日本の人たちはいいものを安く食べられた」。
裏を返せば働く人を踏み台にした安売り経営が、はびこってきたということだ。
月給袋の重みを詩人の石垣りんがつづっている。
〈一月(ひとつき)の労働を秤(はかり)にかけた、その重みに見合う厚味(あつみ)で
/ぐっと私の生活に均衡をあたえる/分銅のような何枚かの紙幣と硬貨〉。
働きが報われたとの実感であろう。値札の向こうに一人一人の頑張りがある。
想像力を失うまい。』
このコラムを読んで、「月給袋」という言葉を久しぶりに紙面で見たように思います。
県庁に就職してしばらくの間は、月給袋による現金支給が続きましたが、
いつのまにか銀行振り込みになり、
給料日に支給されるのは給与支給明細書という紙切れ一枚になりました。
現金支給の頃は、ボーナスのわずかばかりの「厚味」を楽しみにしていましたし、
コラムに書かれているように、「働きが報われたとの実感」がありました。
それはさておいて、このコラムでは石垣りんさんの詩が引用されていました。
先日読み終えた『詩のこころを読む』(茨木のり子著:岩波ジュニア新書)にも、
石垣さんの詩がたびたび紹介されていました。
今日のコラムを読んで、やはり石垣さんの詩集には目を通すべきだと自覚したので、
この機会に是非購読して、その詩から
「値札の向こうの一人一人の頑張り」に思いを致すような
「想像力」を養ってみたいと思います。