今日28日、衆議院が解散されました。来月22日が投票日です。
政界の動きも慌ただしくなってきました。
民進党の前原誠司代表は、その希望の党に合流しようとしています。
このような政界の動きは、私にはほとんど理解不能な世界なのですが、
そもそもの疑問として、「希望の党はどのような党を目指すのか」がありました。
すると、私の疑問に答えてくれるかのように、今日の朝日新聞社説には、次のようなことが書かれていました。
『 ~(略)~ だがその影響力の大きさとは裏腹に、新党には分からないことが多すぎる。
最大の問題は、何をめざす政党なのか、肝心のそこが見えないことだ。
「我が国を含め世界で深刻化する社会の分断を包摂する、寛容な改革保守政党を目指す」
結党の記者会見で披露された綱領は冒頭、そううたう。経済格差や政治不信が既成政党にNOを突きつける。
そんな先進国共通の潮流を意識したものだろうが、では「改革保守」とは何なのか。
小池氏は「改革の精神のベースにあるのが、伝統や文化や日本の心を守っていく、
そんな保守の精神」と語るが、得心のいく人がどれほどいるか。
「しがらみ政治からの脱却」「日本をリセット」「身を切る改革」。
小池氏らが訴える言葉は、これまで生まれた多くの新党のものと似ている。
基本政策をめぐっても、説明が足りない。
消費増税について、小池氏は「実感が伴わない景気回復」を解決しなければ水を差す恐れがあると
引き上げには否定的だ。「原発ゼロ」の主張とあわせ、安倍政権との違いを打ち出したい狙いが鮮明だ。
ならば将来の社会保障をどう支え、財政再建をどう果たすのか。原発廃止への具体的な道筋をどう描くのか。
もっと踏み込んだ説明がなければ、単なる人気取りの主張でしかない。
憲法改正については「議論を避けてはいけない。ただし、9条の一点だけに絞った議論でいいのか」という。
う~む、なるほど‥‥。
朝日新聞にしてはめずらしく(?)、右も左もない論調で、ごもっともな「正論」だと思います。
私が思うに、国民の多くは、
これまで何度も政党の「離合集散」と、その「なれの果て」を見てきただけに、
「国民不在の離合集散は、いいかげんにしてもらいたい」というのが正直な気持ちではないでしょうか‥‥?
強烈なデジャブ感‥‥。「この道はいつかきた道」「あの雲もいつか見た雲」のような気がしています。