先週26日の「Yahoo!ニュース」に掲載された「日刊SPA!」の
『なぜ、上司は無能な人が多いのか?会社員なら一度は感じる疑問に答えがあった』
というタイトルの記事を読んで、職場や人事に役立つ「二つの法則」があることを知りました。
その一つは「ピーターの法則」というもので、記事には次のように書かれていました。
『なぜ、上司は無能な人が多いのか‥‥。会社員なら一度は感じるこの疑問だが、
人事・戦略コンサルタントの松本利明氏によると、
この現象は教育学者ローレンス・J・ピーターが提唱した「ピーターの法則」で証明されるという。
「これは組織構成員の労働に関する社会学の法則で、会社組織に落とし込むと、
人間は自分の能力の限界値を超えたところで出世は止まってしまう、というもの。
現場では優秀だった社員が出世したものの、
管理職になった途端に無能な上司に転じる現象は、この法則が証明しているんです。
例えば、課長の地位で止まっている人は、「課長としての能力」を満たしていないから、
部下からも無能と見なされる。もし、課長としての成果を発揮した人であれば、
すでに次の段階に出世しているはずですから」
結果、すべての組織は「そのポジションでの能力が足りない無能な人間」で
埋め尽くされるため、“仕事ができない無能な上司”が多いように感じてしまうのだという。』
もう一つは「SMARTの法則」というもので、これについては次のように書かれていました。
『一方、部下は、設定した数値目標の達成具合で上司から評価される。その際、使われるのが、
経営コンサルタントのブライアン・トレーシーが提唱した「SMARTの法則」。
これは頭文字をとったもので、目標設定を行う際に使われる有名な手法だ。
「この法則により、人事評価のトレンドは変わりました。
「頑張ります」といった曖昧な目標ではNG。
数値目標など、評価基準がハッキリした目標が必要になったのです」(松本氏)
‘90年代から日本でも広く普及したが、今ではやや時代遅れだと松本氏は続ける。
「営業マンが「営業件数を50件から100件に増やします」と目標設定しても、
営業件数を増やしたからといって契約が増えるとは限りません。
最終目標である契約に繋げるためには、本質的課題を探る必要がある。
例えば、途中で契約をやめた人にアプローチして再契約に繋げたり、
契約をやめた理由を具体的に探り、改善するなどの手法を取るべきです」
今では時代遅れとなり、使えない法則となってしまった「SMARTの法則」。
単なる数値目標の達成率ではなく、本質的課題を見つけ、
それに対して具体的なアクションプランを設定できるかどうかが大事なのだ。』
う~む、なるほど‥‥。確かに言われてみればそのとおりのような‥‥。
記事にも書かれていたように、世の中には数学や物理などに様々な法則が存在しますが、
それはなにも科学の分野にとどまらず、
経済活動や人の行動にも「一定の法則」が存在するのですね。勉強になりました。
ちなみに、「SMARTの法則」とは、
Specific(明確な目標)、Measurable(測定可能な目標)、Achievable(達成可能な目標)、
Realistic(現実的な目標)及びTime-oriented(明確な期限)の頭文字を採ったものだそうです。
普段、なにげなく読み飛ばしている「Yahoo!ニュース」ですが、
たまにじっくり読んでみると、意外と勉強になる記事が多いことに気がつきます。(失礼しました‥)