今日6日の日経新聞「企業」欄に、
見出しが小さくてあまり目立たなかったけれど、次のような記事が掲載されていました。
『第66回日経広告賞(2017年)の贈賞式が5日午後、
東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで開かれ、
伊藤忠商事に大賞が贈られた。1219点の応募の中から63作品が受賞した。
伊藤忠の作品は創業時から受け継いできた商人の精神をシリーズで紹介。
懸命に働く人々の姿を素朴で力強い筆遣いの絵で表現した点などが評価された。
審査委員長の小林保彦氏は
「イラスト、写真に優れたアナログの組み合わせで企業の心を伝え、共感を呼んでいる。
企業のぶれないモノ・コト作りの本質を訴えることで、デジタルメディアとは違う
新聞広告でしか見えない企業体温を受賞作から再確認した」と講評した。
伊藤忠の岡藤正広社長は「広告で商社をより身近な存在として感じてもらい、
様々な商社があるなかで伊藤忠の独自性を訴えていきたい」と話した。
日本経済新聞社の岡田直敏社長は「コンテンツを充実して、
紙の新聞や電子版の広告媒体としての価値を一段と高めていきたい」と述べた。』
はぃ‥、この伊藤忠商事の広告に関しては、
今月1日のこの日記でもその感想を書いたところですが、
やはり私だけでなく、ほかの皆さんの心にも響くものがあったのですね‥‥。
その魅力は何と言っても、
田島征三さんの迫力のある絵と志の高い文章の絶妙なマッチングだと思います。
そういえば昨日5日の日経新聞にも、広告大賞受賞の御礼の全面広告が掲載されていました。
そのなかには、【か(稼ぐ)・け(削る)・ふ(ふせぐ)】の「けずる」について、
次のような解説がありました。
『削るは商いの基本。余計な支出。無駄な会議。不要な接待。多すぎる残業。
削る、削る、ドンドン削る。それは、終わりのない掃除のようなもの。
徹底すれば、低重心で隙のない商いの姿勢を保てる。削ることで生まれるものが、尊い。』
これからも、デジタルメディアでは味わうことのできない「共感を呼ぶ企業広告」が、
日経新聞の「紙面」に掲載されることを、一読者として期待したいと思います。