藤井聡太四段が稲葉陽八段と対局することを新聞の番組表を見て知ったので、
今日は随分と久しぶりにNHK杯テレビ将棋トーナメントを観戦しました。
藤井四段は中盤以降、形勢不利な局面を打開することができず、そのまま敗戦となりました。
制限時間があと1秒で駒を指すことが度々あって、こちらの方がハラハラドキドキしました。
番組HPでトーナメント表をみると、私が名前を知っている棋士は少数でした。
将棋の世界もいつの間にか世代交代が進んでいたのですね‥‥。
さて、『人間集団における人望の研究~二人以上の部下を持つ人のために』
(山本七平著:祥伝社ノン・ポシェット)を読了しました。先日、本の整理をしていたところ、
書棚の片隅から古びた本が数冊出できましたが、その一冊がこの本です。
どんなことが書いてあったのか、ほとんど記憶に残っていなかったので、再読した次第です。
「人望の条件」とはなにか‥。
その「答え」のようなものは、本書の〈おわりに〉で、次のように書かれていました。
『~(略)~ そこでこのつまらない「矜(プライド)」を去って、
「七情」を「中庸」に則して制御し、社会に対する「静虚動直」を訓練し、
まず「九徳」を獲得するように修練し、最終的には「絜炬(けっく)」の道を目指す。』
ちなみに、「七情」とは、喜・怒・哀・懼(おそれ)・愛・悪(にくしみ)・欲
「九徳」とは、①寛(かん)にして栗(りつ)(寛大だがしまりがある)、
②柔(じゅう)にして立(りつ)(柔和だが、事が処理できる)、③愿(げん)にして恭(きょう)
(まじめだが、ていねいで、つけんどんでない)、④乱(らん)にして敬(けい)
(事を治める能力があるが、慎み深い)、⑤擾(じょう)にして毅(き)(おとなしいが、内が強い)、
⑥直(ちょく)にして温(おん)(正直・率直だが、温和)、
⑦簡(かん)にして廉(れん)(大まかだが、しっかりしている)、⑧剛(ごう)にして塞(そく)
(剛健だが、内も充実)、⑨彊(きょう)にして義(ぎ)(強勇だが、義(ただ)しい)
「絜炬(けっく)の道」とは、常に一定して変わらぬ法則に照らして行うという道(方法)
う~む‥‥。(絶句) ここまで書いてきて、ようやく分かりました。
この本を購入した当時は、私はまだ若く、「たぶん自分には実践できないだろう」と諦め、
最後まで読むことを早々と放棄したのではないかと思います。
我慢して最後まで読んでおけば、もう少しまともな社会人になっていたかもしれません。(苦笑)
さて、明日11日は、職場の忘年会です。そのため、この日記はお休みします。

人間集団における人望の研究―二人以上の部下を持つ人のために (ノン・ポシェット)
- 作者: 山本七平
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 1991/02/01
- メディア: ペーパーバック
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