今日20日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、
「ある僧侶」の『人生は、手遅れのくり返しです。』という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの次のような解説がありました。
『あの時はわからなかったけど今だったらわかるということが、人生にはよくある。
自分のしたことが、他人に思いも寄らぬ仕方で受けとめられ戸惑う。
他人の人生に意図せぬ屈折や傷を与えてしまい、そのことも後になってようやっと知る。
気づいた時はもう取り返しがつかない。経験というのはたいていそんなふうに起こる。
母の年忌に、ある僧の言葉として住職から伺った。』
う~む、なるほど‥‥。すごく短いけれど、とっても重みのある言葉だと思います。
私も、これまでの人生において、「他人の人生に意図せぬ屈折や傷」を与えてしまった言動が、
数え切れるほどあったのではないかと反省しています。
そのなかでも、最大のものは、私を人生の伴侶として選んだ妻ではないでしょうか?
気づいた時には「手遅れ」になっていたはずのに、
よくもまぁ、三十数年間も我慢して私に連れ添ってくれたものだと思います。
ただ、そろそろ彼女にも、我慢の限界が来ているかもしれません‥‥。
なんとか今のうちに、恩返しをしなければならないと思っているのですが、
なかなか実行に移すことができません。
こうして、今日のことばのように、手遅れがくり返されて行くのだと思います。