しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

閉塞感の正体とは?

今朝は強烈な雨風で、まるで台風のような「春の嵐」でした。

最寄りの駅までのわずか3分強の間に、ズボンがずぶ濡れになってしまいました。

松山市には洪水警報が発令されましたが、3月の洪水警報は私の記憶にはありません‥‥。


さて、今日5日の日経新聞ダイバーシティ進化論」は、

出口治明立命館アジア太平洋大学学長の、

『「日本には合わない」打ち破れ 職場・家でできることから』というコラムでした。


出口学長は、明治維新から150年の節目の年に当たる2018年という年に、

「現代の日本人は明治維新から何を学ぶべきか」について様々な見解があるけれども、

「僕は海外から徹底的に学ぶ姿勢だと思っている」とおっしゃっていましたが、

この後に続く文章のなかでも印象に残ったのは、次のような記述でした。


『興味深い調査結果がある。

 米エデルマン社が17年に実施した信頼度調査「トラストバロメーター」によると、

 日本で自分が働く会社を信頼している人は57%。

 グローバル平均(72%)を下回り、韓国と並んで主要28カ国中最下位だった。

 なぜ日本の働き手は、組織を信頼していないのか。

 それは企業が高度成長時代の成功体験から脱却できず、

 時代の変化に適応できいていないと肌感覚で知っているからではないか。

 「こんなことではダメだ」と思いながらも、声をあげたらつぶされると不作為を決め込む。

 社会や組織の未来より、自分の立場を守り、逃げ切ることを重視する。

 日本を覆う閉塞感の正体は、

 様々な立場で日々繰り返される不作為の累積であるような気がしてならない。

 待っているだけでは次の維新は起きない。

 よりよき未来を願うなら、自ら精神的な鎖国を打ち破り、世界に目を向け、

 次世代のためにできることを考えよう。

 不作為をやめ、今の職場で、家庭で、地域で、できることから行動してみよう。

 人は誰もが、社会を変える力を持っているのだから。』


う~む、なるほど‥‥。

いや、それにしても、日本で自分が働く組織を信頼している人が、

主要28カ国中最下位だったという調査結果には驚きました。

これじゃいくら政府が「働き方改革」に力を注入しても、

日本の組織で働いている人の生産性が向上することは、ほとんど期待できないと思いました。


そして、「日本を覆う閉塞感の正体は、様々な立場で日々繰り返される

不作為の累積であるような気がしてならない。」は、耳が痛いご指摘です。

私の場合は特に、仕事でも家庭でも、

「不作為の連続の人生ではなかっただろうか?」と、深く反省するところがあります。

知行合一」こそが「次の維新」へのキーワードかもしれません‥‥。