韓国と北朝鮮が来月末に首脳会談を開くことで合意したことについて、
昨日のこの日記で、「朝日新聞の社説と一面コラムの「天声人語」には、
この話題のことが一言も触れられていないのが不思議でした。」と書きました。
それぞれ次のようなことが書かれていたので、きちんとこの日記に書き残しておきます。
『緊張と対立が続く限り、和平への活路は見いだせない。
北朝鮮が発したメッセージの真意を注意深く見極めつつ、非核化への本格対話を実現したい。
~(略)~
核とミサイル開発を進め、軍事力に自信を深めた今、
韓国だけでなく、米国との交渉でも利益を獲得できる。そんな思惑が見え隠れする。
国際制裁の包囲網を緩めたい狙いもあろう。だとしても、この機会を逸することなく、
朝鮮半島の恒久的な安定をめざす交渉に北朝鮮を引き寄せ続けねばならない。
金正恩氏の言葉を行動に具体化させる周到な外交が、米韓はじめ各国政府に求められる。』
『北朝鮮の脅威を除くための外交の試みは20年余りの経緯がある。
核やミサイルの開発を許した失敗の歴史にすぎないとの見方がある。
一方で成功に至る好機はあったという見方もある。狭くとも戦争を避ける道をたどってほしい。
「外交とは、相手の感情を損なうことなく明白な真実を伝える技術である」
とは英首相だったチャーチルの言葉だ。最終的には核をあきらめる以外の道はない。
それを理解させ実現へ歩み出せるか。国際社会の正念場である。』
う~む、なるほど‥‥。
どちらも朝日新聞らしくない(?)「当たり障りのない論調」だと思います。
なお、「天声人語」が引用したウィンストン・チャーチルには、
『何が本当に自分の利益であるか、ということを知ることは容易ではない。』
『好転する前には、悪化するという段階もあり得る。』
という名言があるみたいなので、ご参考までに‥‥。
ところで、話は変わりますが、今日、敬愛する職場の上司から、
十数冊の単行本や新書をいただきました。どれも私が読んだことのないジャンルの本ばかり。
お小遣いが少ない本好きの私への「配慮」でしょうか?
しばらく身銭を切って本を購入しなくてもよさそうです‥‥。(苦笑)