今日25日は「経済学を楽しむ」というテーマでした。
池上さんは、経済学の役割を「資源の最適配分を考える学問」と整理されたうえで、
『地球上の多くの資源には限りがあります。
その最適配分を考え、いかに最大の効果を得るのか考え抜く学問です。
日本のように資源がなく、人口が減り始めている国では、
学校で学び、社会へ出る若者たちも貴重な資源です。』と述べられていました。
そして、経済学を学ぶ際には、
次の4つのポイントを身につけることが大切だと指摘されていました。
・世の中を分析する力
お金の動きや取引の仕組みなど、現実の世の中を知る力のこと
・課題を見つける力
日本は豊かな国になつたが、
最近は格差や子どもの貧困といった問題点が指摘されるようになった。
・課題の解決へ提案する力
経済や社会が直面する課題を考え、学問的に解決する方法を打ち立てることが必要。
そもそも経済学はお金持ちになるための学問ではない。
・人間を知る力
たとえば「なぜこの商品が売れるのか」
「消費者を効率的に誘導する陳列方法には法則があるか」など
経済学は理論だけでなく、最近は人間の心理や欲も対象に分析する学問でもある。
そして、記事の最後では、若者たちに次のように呼び掛けられいました。
『世界史を振り返れば、国家や人間は貧困や恐慌というリスクと向かい合ってきました。
経済学者らはそうしたリスクの解決のために経済理論を築きました。
豊かな暮らしを実現する、時代の“処方箋”だったのです。
経済学部の志願者数は景気の動向によって左右されます。
これも「需要と供給」の関係でしょうか。
少子高齢社会を迎え、新たな日本を築く時代の処方箋が求められています。
チャレンジしてみませんか。』
私はもうすでに若者ではありませんが、
「子どもの頃に肌で実感した高度経済成長は、なぜ日本で可能だったのか」とか、
「なぜバブル経済は生じ、そして崩壊したのか」とか、
「デフレ経済の真因は、本当は何だったのか」などに関心があり、
「もう一度、大学で経済学という学問を勉強してみたい」という夢は、未だ消えずに残っています。