大阪の警察署から逃げ出し、山口県で48日ぶりに逮捕された30歳の容疑者の男が、
「道の駅」を転々としていたとして、今日の日経新聞「春秋」には、次のようなことが書かれていました。
『脱走劇に、ロードムービーの要素も加わったかのような一幕。
詳細な足取りをめぐって報道が続く。盗んだ自転車で日本一周のチャレンジャーになりすまし、
人々の善意に頼りながら逃げのびていた姿が次第にあきらかになりつつある。
笑顔で写真に納まり、夜露をしのぐ場を提供してくれた相手に礼状もしたためていた。
何とも大胆だが、日本一周を本物らしくみせるためか、本当に人の情けに心揺さぶられたゆえか、
解明はこれからである。「あちこち旅をしても、自分自身から逃れることはできない」とは作家、
ヘミングウェイの言葉だ。男も今、こんな心境か。反省と償いの長い道行(みちゆき)である。
この旅こそゴールしてもらわねばならない。』
う~む‥‥。「あちこち旅をしても、自分自身から逃れることはできない」ですか‥‥。
今日は、含蓄に富むヘミングウェイの箴言を学ぶことができました。
ところで、報道によると、この方は、愛媛県庁にも2度、足を運ばれたとか‥‥。
ひょっとしたら、私にも、お目にかかるチャンスがあったのかもしれません。(苦笑)
悪い冗談はさておき、ここに至るまでの柔軟な発想力と大胆な行動力を、
できれば社会のために役立ててほしかったです‥‥。