今日の日経新聞「こころの健康学」は、
『自分を取り戻す「紙とペン」』というタイトルのコラムでした。
執筆はいつものように、認知行動療法研修開発センターの大野裕先生で、
今回は、次のようなことを書かれていました。
『私たちは毎日の生活のなかで落ち込んだり、不安になったり、腹が立ったりする。
そうしたとき、感情に流されて現実に目が向かなくなっていることが多い。
そのために自分のこころの世界に入ってしまって、ますますつらく感じるようになる。
悩みが強くなっているときには、感情に支配されて悪循環に入り込むことが多い。
だがそうしたときに「紙とペン」と考えると、ちょっと自分を取り戻すことができる。
そのときに起きていることや自分の気持ち、考え方を紙に書き出すと、
少しずつ本来の自分を取り戻せるようになる。
現実に起きていることに冷静に向き合い、問題に的確に対処できるようにもなる。』
う~む、なるほど‥‥。
大野先生ご指摘の「紙とペン」とは、ちょっとニュアンスは違うかもしれませんが、
私は、飲み会で酔っ払って帰ってこない限り、毎日この日記を書くように心掛けています。
仕事や家庭の悩みは日々尽きることはなく、
どうしようもなく落ち込んだ時には、自分は「うつ病」ではないかと思う時もありますが、
それでも、その日の新聞に掲載された特集記事や一面コラム、日常の些細な出来事、
孫娘の成長などについて、自分なりの感想をこの日記に書いている時間だけは、
冷静に自分を客観視できていることに気付くことが多々あります。
これもある意味、「紙とペン」というか、「パソコンとブログ」の効用なのでしょうか‥‥?