しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

強さの秘訣を理解する

関東大学ラグビー対抗戦で、早稲田が慶応に21対14で勝利しました。

今日は叔父の一周忌の法要があり、午後2時からの試合は観ることができませんでしたが、

幸いなことに、CATV「Jスポーツ1」で午後8時30分から再放送があったので、

早稲田勝利の瞬間を見届けることができました。

これでますます、12月2日の早明戦が楽しみになってきました。


さて、大学ラグビーといえば、昨日22日のNIKKEI STYLE「私のリーダー論」は、

岩出雅之帝京大ラグビー部監督への

「コミュニケーション術」や「求められるリーダー像」についてのインタビュー記事でした。

記事のなかで特に印象に残った岩出監督の発言を、次のとおり抜き出してみました。


・多くの目線で違う角度から気配り目配りをすることが、大きな組織を動かし、

 一人ひとりのメンバーに関わっていくための最善の方法だと思います。

 一人が全てをやって「俺についてこい」だと下の者はついてこない。

 後ろに回って見守りながら関わっていく接し方が大事で、

 リーダーは本当に肝心なときにだけ力強さを発揮する。

 大勢の前でうまく話せるとか、皆を引っ張っていけるのがリーダーではなく、

 自分の出番がいつなのかを見極められるのがリーダーだと思います


・人間は聞いてほしいという欲求が強いので、伝えることを一生懸命やりがちですが、

 コミュニケーションの本質とは、聞いてあげる力だと思います。

 日々の練習やグループディスカッションでの下級生の導き方が大切です。

 学生同士のミーティングの機会を意図的に頻繁に設けています。


・私が帝京大ラグビー部の監督になって一番変わったのは、

 「勝ちたい」から「勝たせたい」という気持ちになったこと。

 勝てなかったころ、一番勝ちたいと思っていたのは、実は私だった。まるで自分が主将であるかのように。

 今は勝つだけではなくて、メンバーを幸せにしてあげたいと本気で思っています。


大学選手権で9連覇中の帝京大ラグビー部‥‥。

岩出監督はトップダウン型をやめ、学生同士のコミュニケーションを活発にすることで、

ラグビーという競技を超えて学生が自ら成長できる組織をつくってきたそうです。


帝京大ラグビー部の強さの秘訣を垣間見たような気がします。