久しぶりに、私なりに真面目に考えた、時事問題に関する日記です。
今日の日経新聞デジタル版「スグ効くニュース解説」では、北方領土交渉に関して、
日ロ双方の主張が次のような内容で分かりやすく解説されていました。
『ロシア側に伝えた「日本の主張」は、おそらく次のような内容だと思われます。
・旧ソ連は終戦間際の1945年8月9日に「日ソ中立条約」を一方的に破棄して対日参戦した。
日本が「ポツダム宣言」を受諾して降伏を明確に表明した後の8月18日から千島列島の占領を開始し、
9月5日にかけて北方四島を不法に占拠した。
・米国や英国は第2次世界大戦の結果として領土を拡張しない方針だった。
日本の固有の領土である北方四島の占拠は、連合国側の領土不拡大の方針にも反している。
いずれも歴史的な事実です。しかしロシア側は
「クリール諸島(千島列島と北方四島を含む)やサハリン南部(南樺太)は
戦争の結果として我が国の領土となった。旧ソ連は先の大戦で2700万人もの貴い命を犠牲にして、
ナチスドイツや同盟国に勝利した」と主張しています。
日本側には降伏後の「火事場泥棒」といえる侵略、元日本兵の過酷なシベリア抑留などへの不信感が根強く、
日ロ関係が前進しない原因になってきました。』
そして、同じく昨日の日経新聞電子版には、次のようなことも書かれていました。
北方領土問題の決着前に平和条約を「結んでいい」と答えた層は42%だった。
「結ぶべきではない」は46%だった。
日本政府はこれまで「領土問題を解決し、平和条約を締結する」との基本方針を掲げてきた。
~ (中略) ~
首相の在職中に北方領土問題が「進展すると思う」と答えた層は18%にとどまり
「進展するとは思わない」が76%にのぼった。
昨年12月の前回調査ではそれぞれ19%と74%で、今回も傾向は変わらなかった。
世代が高いほど、進展への期待が低い傾向もあった。
「進展するとは思わない」は20~40歳代で7割前後だったが、50~60歳代では8割超にのぼった。』
ところで、私の考えはどうかというと、
北方領土問題の決着前に平和条約を結ぶべきではないと思いますし、
首相の在職中に北方領土問題が進展するとはとても思えません。
また、頭が固くて現実的ではない考えかもしれませんが、
「あくまで4島一括返還にこだわりたいむというのが正直な気持ちです。
でも、自分のこうした考え方は、どのようにして培われたのでしょう?
やはり、それは、ニュース解説にもあるように、
「降伏後の火事場泥棒といえる侵略」や「元日本兵の過酷なシベリア抑留」などを、
主に中学や高校の歴史の授業で習って以来、
ソ連・ロシアという国に対して不信感を抱き続けているからだと思います。
ですから、私と同世代の方は、同じような考えを持たれているのではないでしょうか。
では、どうしたら、いつになったら、この問題は解決されるのでしょう‥‥?
その答えは、次の、またその次の世代まで、待たなければならないように思います。
ただ、絶対あり得ないと思っていた「ベルリンの壁」が崩壊したように、
悠久の歴史の流れの中では、何が起きても不思議ではないのかもしれません。