今日の日経新聞を読んでいると、紙面下段の本の広告に目が留まりました。
それは子供向けの『メシが食える大人になる! よのなかルールブック』(日本図書センター)という本の広告で、
私の目をくぎ付けにしたのは、本の内容の一部を紹介した次のような「ルール」でした。
・いいことを言うよりも、よい行動をとる。
・すぐに「きらい」「苦手」と言って、自分の世界をせばめない。
・見た目ではなく中身で勝負する人になる。
・迷ったときは、キツいほうを選ぶ。
・「失敗」を「失敗」のままにしない。「経験」にする。
・「一生懸命」をバカにする人には、けっしてふりまわされない。
・身近な人にこそ、ていねいな態度を。
・「わかってもらえない」とは言わない。
・「できません」「休みます」言いにくいことこそ、ちゃんと自分で伝える。
・「ありがとう」を口ぐせに。
・「後悔」はしない。でも「反省」はしっかりする。
・どうしてもツラいときは、逃げる。
・合わない人がいるのは「よのなかの当たり前」だと知る。
・自分が幸せになって、それから人を幸せにする。
う~む‥‥。(沈黙)
子供向けの本らしいのに、なんだか63歳の自分が言い聞かされているように感じました。
小学2年生の孫娘にも、ぜひ読んでほしい本だと思いましたが、
よくよく考えてみると、今からこのような「ルール」を実践されると、
「末恐ろしい人物」になるのではないかという危惧を、逆に抱いてしまいそうです。
建前と本音‥‥。こういうのを「大人の身勝手な考え」というのかもしれません。