昨日のこの日記に関連しそうな記事として、
今日の朝日新聞デジタル版「論壇時評」に、ジャーナリストの津田大介さんが
『対韓輸出規制~感情論で揺らぐ「政経分離」』というタイトルで、次のようなことを書かれていました。
『‥‥規制措置の実施を受け、ネット媒体では「輸出規制措置をとることは、
韓国の無法を国際的に知らしめる」「韓国経済の生死を決めるのは日本であることを
わからせなければならない」といった勇ましい言葉で今回の措置を肯定する議論が目立つ。
実施直後に行われたJNN世論調査では今回の措置を妥当だとみなす国民が58%に及んだ。
背景に日韓関係の悪化があることは明白だ。
~ (中略) ~
これまで日韓両国は政治と経済を賢明に分離することで戦後の難局を乗り切ってきた。
しかし、一向に進まない元徴用工問題にしびれを切らした日本政府は、
今回輸出制度の仕組みを使って両者を“混ぜて”しまった。
これが韓国の感情的反応を引き起こし、韓国政府は本来は小さな制度的争いであるところを、
より大きな外交問題に引き上げ、様々な手段を使って外交的勝利を得ようとしている。
双方の政府が感情的な政策を応酬したことが、制度的な争いと外交的な争いのズレを引き起こし、
解決を困難にしているというのが鈴木一人の見立てだ。
(「対韓輸出管理問題がここまでこじれた理由」朝日新聞GLOBE+、7月18日)
韓国ギャラップが12日に発表した世論調査結果によると
日本に「好感が持てる」と回答した人は12%と91年の調査開始以降最低となった一方、
日本人に「好感が持てる」とした人は41%に及んだ。
(「日韓対立『日本の責任』61% 韓国世論調査」(日本経済新聞電子版、7月12日)。
このような状況下であっても国と個人を区別できている分、
韓国人の方が日本人よりも若干冷静と言えるかもしれない。
参院選も終わった今だからこそ、ヒートアップした対韓感情を冷まし、
政経分離を進める政策を政府には望みたい。』
う~む、なるほど‥‥。
韓国の国民にも、国と個人を冷静に区別されている方がいらっしゃるのですね‥‥。
津田さんが指摘されているように、政治と経済を賢明に分離するのが望ましい政策かもしれないけれど、
頭が固い私は、そのような大人の良識や感情を、正直に言うと持てそうにありません‥‥。