日経新聞電子版をなにげなく眺めていると、「出世ナビ」のコーナーで
『田中角栄に学ぶリーダーの条件』という連載が続いていることに気が付きました。
7回連載の4回目に当たる今日は、
「大臣は午前2時から猛勉強~「努力の天才」田中角栄」というタイトルの記事でした。
記事のなかで特に印象に残った記述を、次のように書き残しておきます。
・角栄の酒席はいつもニコニコ、ワアワア。話題を上手に選びながら、明るく賑(にぎ)やか。
場を自ら盛り上げ、相手を決して退屈させることはなかった。
だから家に帰ると夜更かしはあまりしなかった。
軽い食事をとると後はさっさと布団に入り午後10時過ぎには寝てしまった。
しかし、これだけなら角栄はどこにでもいる凡庸な政治家で終わっていたかもしれない。
角栄が凡庸でないのはここからだ。
確かに角栄は10時過ぎには寝るのだが、午前2時なるとむくっと起き上がる。
そしていそいそと勉強を始めるのだった。
・役所が用意した資料を徹底的に読み込み、事実関係を把握し、データを頭に入れていく。
時には関連図書もしっかり読み込むのだった。
40年あまりの議員生活で33本という前人未到の数の議員立法を成立させた裏には
こうした地道な努力があった。角栄の国会答弁の滑らかさには定評があった。
しかし、それにはこうした陰での猛烈な努力があったのだ。
・世代が変わったせいか、最近では要領よくポイントとなる知識を詰め込み、
そつなくしゃべるリーダーは少なくない。世の中にはごまんといる。
しかし、それが付け焼き刃なのか、きちんとした背景を持ったものなのか、
しゃべっている本人の表情や声のトーンなど細部に必ず表れる。人はそこを見ている。
血のにじむような努力に裏打ちされた「才」こそリーダーに求められる真の資質である。
う~む‥‥。(絶句) 角栄さんは猛烈な「努力の人」だったのですね‥‥。
午後10時に寝るのは同じだけれど、午前5時までは寝床についている私‥‥。
今度、午前2時頃に目が覚めたら、そのまま起きて、朝まで本でも読んでみようかしら‥‥?
いやいや、意志の弱い私には、絶対できないことだと思います。