今日の日経新聞電子版に掲載された
『AIが探し出す運命の人~恋愛のパターン化なるか~未来の読み方(4)』は、
驚きの連続の記事でした。そこには、次のようなことが書かれていました。
『「あらゆる人智の中で結婚に関する知識が一番遅れている」‥‥。
奔放な女性遍歴で知られる19世紀のフランスの文豪、バルザックは
著書「結婚の生理学」の中でこんな言葉を残した。
恋愛、結婚はいつの時代も人々を悩ませる永遠の課題だ。最高のパートナーへの運命の赤い糸。
人工知能(AI)など技術の発達が著しい昨今、
たぐり寄せるのは仲人でも友人でもなく「ラブテック」だ。
~ (中略) ~
国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」によると、
年間100万組が結婚していた1970年代前半までは「お見合い」が主流だった。
女性の社会進出が進むと職場結婚が増えるが、90年ごろからこれも減る。
00年代まで年間70万台を保った婚姻件数は18年、60万件を割った。
ただ人々の結婚願望はついえたわけではない。「いずれ結婚するつもり」の18~34歳の未婚者は
15年で男性で全体の約86%、女性で約89%だ。
一方で25~34歳の未婚者が独身でいる理由で最多なのが
「適当な相手にめぐり合わない」ことだという。そこで台頭するのがマッチングアプリだ。
アプリ配信の「グーグルプレイ」上には、少なくとも500件以上が乱立し、利用者を奪い合う。
~ (中略) ~
1800年代を生きたドイツの詩人、ハインリヒ・ハイネは結婚を
「いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことのない荒海」と例えた。
マッチングアプリはまだ見ぬ結婚の羅針盤としてディスラプション(創造的破壊)の波を起こしている。
~ (中略) ~
恋愛で一度は失敗した方がよい、なんてことはよく言われるが、近い未来、
AIが失恋をも差配する時代がやってくるのかも。それは少しさみしい気もする。』
う~む‥‥。(絶句)
2人兄弟の長男の私と、4人兄妹の末っ子の妻とは、育った環境も全く違うし、性格も正反対。
おまけに、妻の両親と兄3人は、長男の私に嫁ぐと必ず苦労するだろうと、全員が反対したとか‥。
今現在の「マッチングアプリ」では、間違いなく私は、妻の結婚相手とはならなかったと思います。
お互いが「やっぱりこの選択は間違いだったかも?」と思いつつ、
それでも綱渡りで結婚生活約36年が経過しました‥。
ハインリヒ・ハイネの、結婚は「いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことのない荒海」
という名言が、身に染みて理解できる境地に達したのではないかと思います‥‥。(苦笑)