しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「読みたい本」がまた一冊?

昨日26日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、アメリカの小説家、ポール・オースター

「物事について考えを固めてしまわず、見えているものを疑うよう心を開いておけば、

世界を眺める目も丁寧になる。」という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『それを「注意深さ」と米国の作家は呼ぶ。

 「爆笑もののヘマ、胸を締めつけられるような偶然」やさまざまの夢、混乱。

 自分が答えをもつ訳ではない事柄に人は翻弄(ほんろう)されつつ生きるのだからと。

 ラジオのリスナーたちの悲喜こもごもの体験談を集めた

 「ナショナル・ストーリー・プロジェクトⅠ」(柴田元幸他訳)の「編者まえがき」から。』


う~む‥‥。

「自分が答えをもつ訳ではない事柄に人は翻弄(ほんろう)されつつ生きる」ですか‥。

私なんか、自分が答えをもって行動したことなんて、

これまでの人生で、ほぼなかったのではないか、と思っています。

そのことをたぶん、「注意深さに欠く」というのでしょうね‥‥。

でも、そうは言っても、「見えているものを疑うよう心を開く」のは、

個々人には、とっても難しいような気がします。


それはともかくとして、また「読みたい本」が一冊増えてしまいました‥‥。

と言いたいところですが、松岡正剛さんが「千夜千冊」で、

ポール・オースターの作品はどれも勧めたいが、

 できれば電車の中か喫茶店かバーで読むことを勧める。

 「孤独の発明」「スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス」「幽霊たち」

 「偶然の音楽」いずれもが新潮文庫になっているから、手軽にバッグに入れていくこと。

 ただし、煙草を吸えない者はやめたほうがいい。』とおっしゃっていました。


煙草を吸わない私は、いったいどうしたらいいのでしょう‥‥?

ナショナル・ストーリー・プロジェクト Ⅰ (新潮文庫)

ナショナル・ストーリー・プロジェクト Ⅰ (新潮文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/12/20
  • メディア: 文庫