小学二年生の孫娘に、語り継ぎたい20世紀を代表する名曲をいくつか選ぶとすれば、
まず、最初に思い浮かぶのは、中島みゆきさんの「時代」です。
♬ 今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて もう二度と笑顔にはなれそうもないけれど
そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ あんな時代もあったねと いつか笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ時代は回る 喜び悲しみ繰り返し
今日は別れた恋人たちも 生まれ変わってめぐり逢うよ
そして、次に思い浮かぶのが、美空ひばりさんの「川の流れのように」です。
♬ 知らず知らず歩いてきた 細く長い細道 振り返れば遥か遠く 故郷が見える
でこぼこ道や曲がりくねった道 地図さえない それもまた人生
ああ 川の流れのように ゆるやかに いくつも時代は過ぎて
ああ 川の流れのように とめどなく 空が黄昏に染まるだけ
今、家庭でも職場でも、そしてこの国にも、そこはかとなく重い雰囲気が漂っています。
そんな雰囲気の中でも、いつも勇気と希望を与えてくれるのが、「名曲の力」なのだと思います。
さて、今日3月2日からは、二十四節気の「啓蟄」、七十二候では「巣籠もりの虫戸を開く」です。
本格的な春の訪れを味わう余裕は、今のこの国にはないかもしれないけれど、
「いつか話せる日」が来ることを、辛抱強く待ち望みたいと思っています。
そして、新型肺炎感染防止のために、昼夜を問わず、懸命の努力をされているすべての関係者の皆様に、
一県民、一国民として、感謝の誠を捧げたいと思います。