しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「反実仮想」と「場合分け」

「NHKニュースおはよう日本」では、今日から新コーナーとして、「歴しごと術」が始まりました。

歴史学者磯田道史さんを案内役に、歴史上の偉人たちからビジネスヒントをさぐる新企画で、

1回目は「薩摩の志士に学ぶ“リスク対応力”」という内容でした。


今日のキーワードは、「反実仮想」と「場合分け」の二つ‥‥。

まず、「反実仮想」とは、現実には起きていないが、将来、起きそうなことを想像すること。

磯田さんは、「もし~ならば」、「もしこうなったら」ということを、

薩摩藩のように、普段から考えた者こそが、歴史上の勝者となってきたと指摘されていました。


また、「場合分け」とは、分からない未来に対して「こうなったらこうしよう」と考えること。

「この場合分けの思想は非常に重要で、勝った場合だけでなく、負けた場合のことを考える」ものだと

磯田さんは述べられていました。


なお、番組ホームページに書かれていた次の記述も、忘れずにこの日記に書き残しておこうと思います。

『磯田さんは「きょうまでと同じ明日が来るわけではない。

 起きたら都合が悪いことを考えていかないとダメですよね」とし、

 「今日、新型肺炎が騒がれているけど、これが半年程度で済むのか、1年なのか考えるのも、

 今、思案として必要」と話しています。

 そして、例えば「会社の大事な生産ラインの機械が止まったらどうする?」「3日で直せる」

 「その3日間どうする?」というふうに、どんどん皆で会社でも詰めていくことが大事。

 分からない未来に対して、「場合分け」をして考える知恵が必要になってくると話しています。』


岩野キャスターが指摘されていたように、リスクは想定するだけではなく、

その対応力も必要なのですね‥‥。