「NHKニュースおはよう日本」では、今日から新コーナーとして、「歴しごと術」が始まりました。
歴史学者の磯田道史さんを案内役に、歴史上の偉人たちからビジネスヒントをさぐる新企画で、
1回目は「薩摩の志士に学ぶ“リスク対応力”」という内容でした。
今日のキーワードは、「反実仮想」と「場合分け」の二つ‥‥。
まず、「反実仮想」とは、現実には起きていないが、将来、起きそうなことを想像すること。
磯田さんは、「もし~ならば」、「もしこうなったら」ということを、
薩摩藩のように、普段から考えた者こそが、歴史上の勝者となってきたと指摘されていました。
また、「場合分け」とは、分からない未来に対して「こうなったらこうしよう」と考えること。
「この場合分けの思想は非常に重要で、勝った場合だけでなく、負けた場合のことを考える」ものだと
磯田さんは述べられていました。
なお、番組ホームページに書かれていた次の記述も、忘れずにこの日記に書き残しておこうと思います。
『磯田さんは「きょうまでと同じ明日が来るわけではない。
起きたら都合が悪いことを考えていかないとダメですよね」とし、
「今日、新型肺炎が騒がれているけど、これが半年程度で済むのか、1年なのか考えるのも、
今、思案として必要」と話しています。
そして、例えば「会社の大事な生産ラインの機械が止まったらどうする?」「3日で直せる」
「その3日間どうする?」というふうに、どんどん皆で会社でも詰めていくことが大事。
分からない未来に対して、「場合分け」をして考える知恵が必要になってくると話しています。』
岩野キャスターが指摘されていたように、リスクは想定するだけではなく、
その対応力も必要なのですね‥‥。