今日の日経新聞一面コラム「春秋」を読んで、京都での浪人生活時代、
フォークの名曲の数々に励まされたことを懐かしく思い出しました。
『空港におりた飛行機の中でBGMとして流れたビートルズの曲に、ひどく動揺する37歳の「僕」。
青春のさまざまな喪失の体験がよみがえったのだ。曲と同名の小説「ノルウェイの森」の冒頭である。
村上春樹さんが1987年に発表、上下巻で1千万部を超えている。
主人公のように、両手で顔を覆うほどではないけれど、今年2月、
岩手県にある東北新幹線の一ノ関駅で発車メロディーを聞き、懐かしさに思わず詞が口をついた。
「夕暮れ時はさびしそう」。叙情派フォークの名曲である。
地元の高専出身者らのバンドが74年にリリース。若き日、心を動かされた方も多いのではないか。
~ (中略) ~
連休中の新幹線の予約は前年比1割以下というし、飛行機も減便が相次ぐ。
外出も自粛、人との接触もさらに避けよ、となれば毎日は潤いや趣に欠けがちになろう。
とはいえ、去らない危機はないともいう。
雲にさそわれるように自在に足を延ばし、人と触れあえる時は必ず戻ってくる。
その時、どんな歌を口ずさもうか。』
コラムで書かれている「夕暮れ時はさびしそう」は、NSPの名曲です。
NSPには、ほかに「さようなら」という名曲もあります。
親元を離れての一人暮らしで、精神的にも落ち込んでいた時期に、これらの曲は心に染みました
そういえば昨日、「SING FOR HOPE プロジェクト」の「上を向いて歩こう」を聴きました。
永六輔さん作詞、中村八大さん作曲、坂本九さんが歌ったこの曲は、
日本人にとっては、宝物とも言える名曲ですよね‥‥。
様々な人がメッセージを掲げて歌っている姿に、勇気と希望が自然と湧いてくるのを感じました。
敗戦の暗い世相に打ちひしがれた人々に夢と希望を与えた、並木路子さんの「リンゴの唄」や、
時代と世代を越えて歌い継がれる、美空ひばりさんの「川の流れのように」、
また、中島みゆきさんの「時代」など、日本人の宝物というべき名曲を、
晴れ晴れとした気持ちで口ずさむことができる日が、いつか必ず来ることを心待ちにしたいと思います。