しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

危機を救う「自発的な連帯」

今日から、二十四節気の「芒種」(6/5 ~ 6/20)です。

「こよみのページ」のHPでは、

「稲の穂先のように芒(とげのようなもの)のある穀物の種まきをする頃という意味であるが、

現在の種まきは大分早まっている。西日本では梅雨に入る頃。」という解説があります。

もうすでに梅雨入りしている四国は、ここ数日、雨が降らず、蒸し暑い日が続いていますが、

自宅周辺の田んぼには水が張られて、田植えの準備が着々と進んでいるようです。


さて、ビデオに録画しておいたNHKスペシャル「世界同時ドキュメント~私たちの闘い」を見ました。

番組を見て一番感動したのは、コロナウイルス感染の危険にさらされながら働く人びとを助けようと、

3Dプリンターでフェイスシールドを作り始めた、ニューヨーク在住で

現代アート作家・リューバさんの、次のような言葉でした。


『私は医者でもなく科学者でもありません。それでも自分の知識で誰かを守ることができるなら、

 何もしないのは自分の技術の無駄だと思ったの。

 何かできることがあるのなら、しない理由はありません。』


『1枚のシールドは1人の命を守るだけでなく、その人の友人や家族を守ります。

 ひとりひとりが集まって世界はできています。

 だからこそ私は、すべての依頼になんとしても応えたいのです。』


『私たちは、お互いに会ったこともありません。人種も住む場所も違います。

 でも今こそ力を合わせるときなのです。私はこれを「自発的な連帯」と呼んでいます。

 みんな頼りになるし、こういうのも悪くない。』


そのほかに感動したのは、ウイルス激震地のニューヨーク・マンハッタンにかかった美しい虹の映像、

病院から退院する感染患者を、医療従事者が拍手で見送る際に流れていた

ビートルズの「Here Comes The Sun」、

イタリアのオペラ歌手が声高らかに歌う、プッチーニの「誰も寝てはならぬ」、

番組の最後に流れた「私たちが重ねてきた無数の闘い。そのひとつひとつが、

どうか新しい希望の回路につながりますように。」というナレーション‥‥。


涙なしには見ることのできない、「NHKスペシャル」らしい良質の番組だったと思います。