今月19日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、フランスのことわざ、
「La nuit porte conseil.(夜は忠告をもたらす)」という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『田辺貞之助編「フランス故事ことわざ辞典」によれば、
「何か重大な決定をするときには、すぐにきめずに、一晩落ちついて考えろという訓(おし)え」。
重要な決断は即決しないで一晩塩漬けにして待てということ。
「夜は思案の母」「枕と相談せよ」とも言うらしい。
知人は「明日は明日の風が吹く」とあえてキザに、ぶっきらぼうに訳し、
調子に乗って「うどん食って屁(へ)こいて寝る」と訳しなおした。』
う~む、なるほど‥‥。
「重要な決断は即決しないで一晩塩漬けにして待て」というのは、適切な助言だと思います。
でも、この「フランスのことわざ」と同義語の「日本のことわざ」って、ありましたっけ‥‥?
「果報は寝て待て」とは当然違うし、四字熟語なら「沈思黙考」「千思万考」がこれに近いのかしら‥‥?
また、ひょっとしたら、日本人には「一晩落ち着いて考える」という習性がないのかしら‥‥?
いや、そうではなくて、単に、私にことわざの知識がないだけなのだと思います。(反省)