しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

哀感をそそる歌唱

西島三重子さんの名曲「池上線」を、久しぶりに懐かしい思いで聴きました。

というのも、今日の日経新聞一面コラム「春秋」に、東西のJRが終電の繰上げを決めたことに関連して、

次のようなことが書かれていたからです。


『昭和フォークの名曲「池上線」は切ない男女の別れの歌である。2番の歌詞がよい。

 〽終電時刻を確かめて あなたは私と駅を出た‥‥。

 ひとときの逢瀬(おうせ)ののち、男は終電に間に合うように帰るのだろう。

 哀感をそそる西島三重子さんの歌唱が、いまも耳に残っている。

 東京の五反田と蒲田を結ぶ地味な存在だが、東急池上線の終電は意外に遅い。

 たとえば真ん中の雪が谷大塚駅だと、

 どちらに向かうにしても午前0時半すぎまでは動いている。

 曲のなかの恋人たちも、きっと真夜中まで2人の時間を過ごしたに違いない。

 そう、大都会ではずっと昔から、電車は未明の街を駆け抜けてきた。‥‥』


♬ 池上線が走る町に あなたは二度と来ないのね

  池上線に揺られながら 今日も帰る私なの


大学生時代の5年間、首都圏に住みながら、一度も東急池上線に乗ったことがありませんでした。

五反田でアルバイトをしていた時期もあったのに‥‥。

今思えば、もっと活動的であればよかったと思いますが、

常時、財布の中身が心許ない学生の身分には、東京という大都会は、あまりにも広すぎました‥‥。