良く晴れて気温も暖かく、過ごしやすい一日となりました。
太陽の光を浴びて洗濯物がよく乾くと、不思議なことに気持ちまで心地よくなります。
さて、今月10日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、彬子女王の
『お盆のころに、小さな虫が近くに寄ってきて、「あ、戻ってきたんだね」と、
その虫に亡くなった人を重ねる人もいらっしゃいます。』という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『日本美術の研究者でもある彬子女王は、
地方の寺社や職人を訪ね歩く連載「イノリノカタチ」の最終回(「和楽」12・1月号)で、
それが本当かどうかより「心を寄せるものや場所」があることが大切だと言う。
「立ち返る場所」がある人は、悲しみに打ち拉(ひし)がれても、道に外れそうになっても、
ぎりぎりのところで「踏みとどまれる」と。』
う~む‥‥、これはとっても奥深いお言葉と、その解説だと思います。
私にとっての「心を寄せるものや場所」「立ち返る場所」は、何なのでしょう‥‥?
それは、亡き母をはじめ、様々な人と一緒に生きてきたことの証である「思い出」のような気がします。
この日記で何回も書いたと思いますが、
私の好きな曲にさだまさしさんの「思い出はゆりかご」という曲があります。
♬ こうして目を閉ざせば いつでもあなたに逢える そうしてあなたのやさしさ 数えながら生きていける
思い出というものは 泣きつかれて眠る時の 私にたったひとつ 許されたゆりかごなの
ゆらりゆらり揺れて 夢の行方たどる 楽しかった頃のあなたを もう一度呼び戻せる
このコラムを読んで、この曲を思い出しました。
「思い出」を振り返ることは、決して後ろ向きの人生ではないと信じています‥‥。