何気なく目を通した昨日29の日経新聞「社説」には、気になる内容が書かれていました
それは「官僚の劣化は行政機能を低下させる」という見出しの記事で、
次のようなことが書かれていました。
『中央省庁に優秀な人材が集まらない。やっとリクルートした期待の若手も次々と去って行く。
このままでは日本の行政機能が維持できないのではないか。霞が関では危機感が高まっている。
官僚組織の劣化を防ぐ対策が必要だ。
省庁の幹部候補である国家公務員総合職試験の申込者は2013年度は2万2248人いたが、
20年度は1万6730人まで減少した。
景況感がよいと民間志向が高まりがちとはいえ、過去半世紀で最低の水準である。
省庁を辞める官僚も急増している。20代の総合職の職員の自己都合退職は、
13年度の21人から19年度は87人にまでなった。
~ (中略) ~
「仕事のやりがいの欠如」も退職者が増える一因だとみる。
若手の官僚に聞くと、官の判断で動ける範囲がどんどん狭まり、
命じられたことをただこなすだけになっているとの不満はかなりあるようだ。
近年、政権中枢にもの申した省庁幹部が意に沿わぬ異動をさせられた事例が目立った。
公務員は国民全体の奉仕者であり、時の政権の言いなりでは困る。
官僚主導から政治主導への移行はなお過渡期にある。
政治主導を標榜しつつ、自身は能力不足のため、
役所の尻をたたくだけという与党議員は少なくない。
政と官の役割分担が不明確なまま、官僚離れが進めば、
政からも官からもアイデアが出てこなくなる。
どうすれば国を動かす知恵を結集できるのかを真剣に考えたい。』
はぃ‥、私は、この現象は「霞が関」だけでなく、
地方自治体にも同じことが言えるのではないか‥、と危惧しています。
どちらを向いて仕事をしているのか、さっぱり分からないような職員‥‥。
私と一緒に仕事をした、かつての後輩職員の皆さんには、
「上司の顔色ばかりを窺って仕事をする人間」には、絶対になってほしくないと願っています‥‥。