今日の日経新聞オピニオン欄「核心」は、芹川洋一・論説フェローの執筆による
『高倉健さんと宮崎淳公園』というタイトルの論評でしたが、そこでは次のような記述がありました。
『‥‥東日本大震災のあと、政府の復興構想会議の議長もつとめた
「過去にも1906年、サンフランシスコで大地震があり日本から心のこもった支援をした。
感謝した米国が23年の関東大震災のときには大規模な対日支援に乗りだした。
こうした応酬が世界的に行われるのは素晴らしいことだ」
経験したところは必ず次に、あのときはお世話になったと中心的に支援していく。そんな連鎖ができている」
飲水思源(いんすいしげん)ということばを知った。他人から受けた恩は忘れてはいけないという戒めだ。
批判覚悟でいえば、忘却する動物である人間にとって風化は避けられない。
とすれば来るべき「新たな災害」を念頭に東日本大震災を学び直し、
被災地に思いをはせるしかないのかもしれない。
2月13日に発生した地震は東日本大震災の余震で、さらに10年は余震がつづくという。
自然界では3.11は風化するどころかまだ継続中なのである。お互い肝に銘じたい。』
「井戸の水を飲むとき、掘った人のことを忘れない」というのは、
中国の「ことわざ」であることは知っていましたが、
それが「飲水思源(いんすいしげん)」という四字熟語の意味に込められていることを、
この論評を読んで初めて知りました。
とても奥深い言葉だと思うので、これからの人生でも、肝に銘じていきたいと思います。
(孫娘にも伝えておきたい言葉です。)