今日の日経新聞一面コラム「春秋」は是非、その全文を引用させていただき、
この日記に書き残しておこうと思います。
『春は旅立ちの季節。恩師への感謝を胸に、フレッシュな個性が新たな活躍の場へ羽ばたいていく。
さて、今月末で惜しまれつつ閉じる歴史ある学びやは、
どれほど多くの国際的人材を世に送り出しただろう。
NHKラジオ「実践ビジネス英語」の放送が終了するという。
前身のプログラムは1987年に始まっている。
1年間を除き杉田敏さん(77)が内容を書いて、本番の案内役も務めてきた。通算で33年だ。
テキスト最終号によれば、1世紀近いNHKの放送史で同一の講師が
これだけ長く務めた語学番組はない。
米国のグローバル企業が舞台の英会話は時代を映し、レベルも高かった。
昨年来の各週のテーマも「週4日勤務制」や「世界手洗いデー」「ネットいじめ」など
日米共通の話題をタイムリーに捉えている。
杉田さんは情報源として、ニューヨーク・タイムズなど海外の複数のメディアには毎日、
目を通したという。
そこへ江戸っ子らしい軽妙なテイストも加わり、とっつきにくさを和らげていた。
人生百年時代や流動化する雇用を背景に、学び直しの大切さがいわれる。
冊子とラジオだけで入門できた良質の環境がなくなるのは寂しいが、
スマホやネットなどで学習の利便性は格段に高まった。
それを知る杉田さんも、最終号で後進をこう励ます。
「今後、放送はなくなりますが、勉強はお続けください。さようなら」』
コラムを読んで、若かりし現役時代の一時期、「実践ビジネス英語」のテキストやCDを買って、
杉田さんのラジオ講座の視聴に挑戦したことを思い出しました。
まぁ、それはもう、レベルが高くて、もともと素養のない私は、長続きしませんでした。
ただ、今でも、「personal decision making」(決断の時)という言葉を、
杉田さんの講座で聞いたことは、はっきりと覚えています。
コラムによると、杉田さんの最終号の言葉は「勉強はお続けください」とか‥‥。
もう、さすがにこの歳で、英会話に挑戦することは無理だけれど、
仕事をリタイアした後も、
「勉強する姿勢」「学び続ける姿勢」だけは、持ち続けていたいと思います。