愛媛新聞「テレビ・芸能欄」では、昨日から、
「向田邦子に会いたくて~没後40年」の連載が始まりました。
「脚本家、直木賞作家でもあった向田邦子さんが台湾での飛行機事故で他界して今年で40年。
今も人々を引き付けてやまない向田作品の魅力を俳優ら4人が語ります。」というもので、
その第1回目は、俳優の浅田美代子さんでした。
浅田さんは、向田さんについて、次のように語られていました。
『‥‥「時間ですよ」では「トリオ・ザ・銭湯」と呼ばれた堺正章さん、
樹木希林さんと私のコントのようなやりとりがありました。
台本通りにしなかったら、向田さんがある時から「トリオ・ザ・銭湯、おまかせ」とお書きになって。
みんなで、朝までかけてそのシーンを作ったりしましたね。
向田さんはたまに稽古場に来て、芝居を見て笑っておられましたが、
さっそうとしたかっこいい人という印象でした。
~(中略)~
「形ではなく、気持ちで芝居をするように。」という久世さんの演出。
そして向田さんのお書きになる、奥深く、風情のある脚本。
あの時教わったことがあるから、私は今もなんとか役者をしていられています。
感謝の気持ちしかありません。』
この記事を読んで、高校生の頃、「時間ですよ」を毎週楽しみに視聴したことを思い出しました。
天地真理さんの熱烈なファンになったのも、この番組の視聴がきっかけのように思います。
番組挿入歌の「恋はみずいろ」や「水色の恋」は、今でも懐かしく聴くことがあります。
そして、このホームドラマの脚本を、主として書かれたのが向田邦子さん‥‥。
昭和という時代には、今とはちょっと違う「家族の形」や「社会の形」というものがありましたよね。
今夜は久しぶりに天地真理さんの曲を聴き、向田さんのエッセイを読んでみることにしますか‥‥。