今朝は強風が吹き荒れ、昼過ぎから突然に雷雨になるなど、大荒れの一日となりました。
暗雲立ち込める、今の日本を象徴するかのような、不安な5月の始まりです‥‥。
さて、今日の日経新聞マーケット総合欄「大機小機」の、
「コロナ下の経済政策、3つの教訓」というタイトルの記事が勉強になりました。
コロナ下の経済政策については、昨年には実行されたものの、最近ではほとんど議論の対象にならない
①需要追加型の景気対策、②給付金の支給、③Go Toキャンペーン、という3つの政策があるとしたうえで、
こうした政策が行われなくなったのは、これらの政策が、一見するとうまい政策に見えるものの、
コロナ下では必ずしも適切ではなかったからだとし、「我々は次のような教訓を得た」と指摘しています。
・第1は、コロナ下の景気減速に対しては、通常の需要刺激策は使えないことだ。
無理に需要を拡大させると、感染拡大リスクを高めるからだ。
・第2は、できるだけデータを踏まえて、どの程度の政策効果があるのかを事前に検討しておくことだ。
内閣府によると、昨年4~6月期の家計貯蓄率は21.8%、
同7~9月期も11.3%というかつてない高水準だった。
10万円給付の大部分は貯蓄されただけに終わった可能性が高い。
・第3は、経済学の基本を踏まえた対応をすることだ。
コロナ危機下において、旅行や外食需要を政策的に高めることは、
感染リスクを高めるという外部不経済を生み出している経済活動に補助金を出しているのと同じであり、
経済学の原理に反している。
そして、コラムを次のような文章で結んでいます。
『昨年末の景気対策のために約40兆円、10万円給付に約12兆円、
Go Toキャンペーンには約1.7兆円の財政資金が投じられた。
高い授業料を払ったのだからその教訓は大切にしたい。』
う~む‥‥、合わせて53.7兆円ですか‥‥。(絶句)
はぃ‥、ご指摘のとおり、「高い授業料」でしたね‥‥。
それよりも、今のコロナ下においては、誰もが納得できる「うまい政策」ってあるのでしょうか‥?
私にはてんで見当がつきません‥‥。