東京オリンピックが終わったと思ったら、今日から1日遅れで「夏の甲子園」が始まりました。
その大会初日の第2試合で、愛媛県の新田高校が静岡県の伝統校・静岡高校と対戦し、
4対2で勝利しました。「夏の甲子園」での初勝利、おめでとうございます。
この試合の勝因は、なんといっても、7回に同点に追いつかれ、なお1死一塁の場面での、
センター・長谷川選手の超・ファインプレーだと私は思っています。
このワンプレーで、相手に傾きかけていた流れを断ち切ることができました。
次の2回戦でも、愛媛伝統の守り勝つ野球を見せてくださいね。期待しています‥‥。
さて、話は変わって、『向田邦子ベスト・エッセイ』(向田和子編:ちくま文庫)を読了しました。
「ベスト・エッセイ」の題名のとおり、どれも秀逸なエッセイでした。
そのなかでも圧巻は、やはり「手袋をさがす」でしょうか。
また、「鹿児島感傷旅行」も私好みのエッセイです。特に、次のような文章が‥。
『心に残る思い出の地は、訪ねるのもよし、遠くにありて思うのもよしである。
ただ、不思議なことに、帰ってくるとすぐ、この目で見て来たばかりの現在の景色はまたたく間に色あせて、
いつの間にか昔の、記憶の中の羊羹色の写真が再びとってかわることである。
思い出とは何と強情っぱりなものであろうか。』
私にとっての「心に残る思い出の地」は、少年期を過ごした滋賀県大津市です。
いつかまた、身体が元気なうちに、彼の地を訪れてみたいものです‥‥。
いゃあ、それにしても、「コラムは深代惇郎」、「エッセイは向田邦子」という「呪縛」から、
私はいくつになっても抜けきれないでいます‥‥。