しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

危機時におけるリーダーの資質を考える

日差しは強くても、吹く風は次第に肌に優しくなってきました。

厳しい暑さとの闘いも、もうしばらくの辛抱です‥‥。


さて、昨日の菅総理の退陣表面に関連して、

今日の日経新聞「社説」と愛媛新聞「社説」には、それぞれ次のようなことが書かれていました。


『‥‥危機にあって、指導者に求められる重要な資質のひとつが国民とのコミュニケーション能力だ。

 とりわけ、他国が採用するロックダウン(都市封鎖)のような強力な手法をとらない日本では、

 人流抑制などへの国民の理解と協力が不可欠である。

 残念ながら、首相と国民との間には、この信頼関係が成り立っていなかったと言わざるを得ない。‥‥』


『‥‥コロナ禍の政権運営にかつてない困難さが伴うことは国民も分かっている。

 だからこそリーダーとしての資質が試された。

 自らの言葉で現状と今後のシナリオを包み隠さず語り続け、

 一人一人の共感を広げる姿勢が何より求められるはずだった。‥‥』


はぃ‥、どちらも指摘していることは、同じ趣旨(コミュニケーション不足)だと理解しています。

そして、「菅総理には菅官房長官がいない」との指摘がかつてあったように、

強力な「参謀」といえる人材がいなかったことも、その遠因に挙げられるような気がしています。


個人的には、菅総理には総裁選を正々堂々と戦ってほしかったので、退陣表明は残念ですが、

危機時におけるリーダーの資質を考える点で、次世代に「良い教材」を提供していただいたと思います。

偉そうなことを書いてスミマセン‥‥。