しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

目頭が熱くなった理由

アマゾン「Prime Video」で、『しんがり山一證券 最後の聖戦~』(WOWOW:全6話)を視聴しました。

原作の『しんがり山一証券 最後の12人』(清武英利著:講談社+α文庫)とは異なり、

登場人物は仮名であって、ストーリーの展開も随分と異なっているように感じましたが、

幾度となく目頭が熱くなった点ではまったく一緒でした。それほど心を揺さぶられるドラマでした。


そして、書棚から、さきほどの文庫本を取り出して、パラパラとページをめくってみると、

「あとがき」で著者の清武英利さんが、次のようなことを書かれているのに改めて気が付きました。

『‥‥ここに登場する「嘉本一家」の十二人いずれも平凡なサラリーマンやOLである。

 それまでは驚くようなことをしたわけでなく、

 何事もなければ他人に知られることはなかった人びとであろう。たまたま企業敗戦という時に、

 しんがりを務めたために隠れた能力と心の中の固い芯が表れた。

 彼らの生き方はサラリーマンの人生の糸をよりあわせたようなものであって、私たちと無縁なものではない。

 言葉を変えれば、彼らの姿は苦しい時代を生きるあなたにもきっと重なっている。』


「心の中の固い芯」「苦しい時代を生きるあなたにもきっと重なっている」ですか‥。

ドラマに目頭が熱くなった理由(わけ)が、少し分かったような気がしました‥‥。