今日の愛媛新聞「文化」欄に、
「開かれた場で継承を~村上春樹ライブラリー早大に来月開館」という見出しの記事が掲載されていました。
作家の村上春樹さんが寄贈した直筆原稿などの資料を収蔵する国際文学館(村上春樹ライブラリー)が
10月1日、母校の早稲田大学に開館するとのことで、記事の後半部分は次のような内容でした。
『‥‥大学に入った1968年は、学生運動の最盛期だった。
集団を嫌って特定のセクトには属さなかったが、
「一方通行的な学問を打破して、自発的な学問を立ち上げる」という理念には共鳴し、デモにも参加した。
「僕らが抱いた理想主義みたいなものは大事だと思う。
多くはちょっと非現実的だったけれど、理想を抱くのは大事。
でも、今の若い人たちは理想を抱くのが難しい状況になつていますよね」
そんな中、学生のボランティアやNPO活動に可能性を感じる。
「大学の中にそういうポテンシャリティー(潜在力)のある場をつくりたい。
僕がいなくなった後、そのアクティビティーを引き継いでもらえたら」
その国際文学館は、新型コロナウイルス禍でのスタートに。
「節目節目でレスポンスをしてきた。コロナ時代にある種の共同体を立ち上げるのも、
それなりに意味はあるのかな」と話す。』
なお、早稲田大学のHPによると、キャンパス内の4号館を改修した建物は、
早大特命教授の隈研吾さんが設計し、改修に要した費用12億円は、
ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正さんが、その全額を寄付されたそうです。
コロナが落ち着いて、今度また上京する機会があれば、
「ポテンシャリティー(潜在力)のある場」となった母校の施設を、真っ先に訪れたいものです。