今日の愛媛新聞一面コラム「地軸」を読んで、柳家小三治師匠の意外な面を知りました。
コラムの全文を次のとおり引用させていただきます。
『好きな動物は?「しろくまピース」。いま一番やりたいことは?「野原を散歩する。しろくまピースと」。
7日に81歳で亡くなった落語家の柳家小三治さんは、
県立とべ動物園の「ピース」がよほどお気に入りだったようだ。
冒頭は2018年刊「別冊太陽 十代目柳家小三治」の質問コーナーからの抜粋である。
実は小三治さん、ピースに会うために2度とべ動物園を訪れている。最初は10年ほど前。
園のボランティアセンター長・田村千明さんは「テレビ番組や本で知ったのでしょう。
ピースをずっと見ていました」。2度目は18年。一門を引き連れての突然の来園だった。
その時購入したものか、ピースのぬいぐるみを抱える80歳の小三治さんの姿が
ドキュメンタリー番組で流れたそうだ。小三治さんがなぜピースに引かれたのか。
今となっては本人に聞くすべはないが「長年病気をされていましたから、
てんかんの持病があっても懸命に生きるピースにご自身を重ねたのかもしれません」。
巧みな人物描写で若い頃から頭角を現した小三治さん。
その芸は誰もが認める一方、人付き合いは少なく「孤高の噺家」とも言われた。
素直に心を開くことができる存在がピースだったのかも、というのは想像が過ぎるだろうか。
「ほどのよい形にひとつ秋の雲」。多才で多趣味だった小三治さんが残した句の一つである。
今ごろ雲の上から、ピースに会いに来ているのかもしれない。』
へぇ~、そうだったんですか。
愛媛県立「とべ動物園」に2度も来られたことがあったのですか‥‥。
しかも、「しろくまピース」を観るために‥。ますます親近感がわいてきました。
「まくら」でピースを題材にした落語も聴きたかったです。
そして、俳句もなかなか味わいがありますね‥‥。
それに「秋の雲」と「雲の上」、今日のコラムは良かったです。