急激な寒さに耐えきれず、今日はコタツの準備をしました。我が家は、もう既に冬支度です。
このコタツに入って本を読んだり、昼寝をするのが、極端に寒がりの私にとって至福の時間です。
さて、最近、気になるニュースがありました。日経新聞電子版の次のようなニュースです。
最高裁は18日、実際の判決文と異なる記載が119カ所あったと発表した。
ほとんどは誤字脱字、句読点の間違いだったが、文言の一部が欠落しているケースもあった。
裁判所のウェブサイトで検索ができる判例についても、248カ所で本来とは違った記載が確認された。
社会的な影響の大きさや先例としての価値がある最高裁判決・決定を載せている。
1947年以降の掲載総数は約8400件に上り、公的資料として大学の図書館などに収蔵。
判決や裁判の主張書面のほか、書籍や学術論文にも幅広く引用されている。
誤記が判明したのは、1948~97年に最高裁大法廷が出した12件の判決。
うち7件は60年代以前のものだった。
原因は明らかになっていないが、判例集を作成する過程で、判決文を写し間違えたり、
一部の文言を見落としたりした可能性がある。
死刑制度が合憲だと認めた48年3月の判決では、憲法の解釈に関する文言が一部抜けていた。
公共の福祉に反する場合、生命に対する国民の権利も制限されるとの判断を示した部分で、
「公共の福祉に反しない限りという厳格な枠をはめているから、もし」という文言が抜け落ちていた。
国家と教育の関係が問われた76年の「旭川学力テスト事件」の判決では、
「教育が『不当な支配』でゆがめられてはならない」とする文脈で、
実際は「そのような支配と認められる限り、その主体のいかんは問うところでない」としていたところ、
「認められない限り」と記載。本来の趣旨と逆に受け取られかねない誤記があった。‥‥』
大学で法律を曲りなりとも学んだので、ついついこのようなニュースに目が留まってしまいますが、
それにしても、最高裁までこのような誤りをすると、いったい何が信じられるのでしょう‥?
今の世の中、どこかで、何かが、おかしくなっているのかもしれません。
皆さん、仕事が忙しすぎるのでしょうか?
ちなみに、白川静先生の「字統」によると、「忙」はもともと「間のぬけたさま」をいうそうです。
ご参考までに‥‥。