良く晴れて穏やかな一日となりました。
さて、今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、65歳の男性の
「多くの人を助けてきたが 勇敢だと思えるようなことは何もしていない 体が勝手に動いたからだ」
という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『「VOGUE JAPAN」のユーチューブ動画《70人の男性に聞いた「人生で一番勇気を出した時」》
(9月19日配信)から。モラルは自然な身のさばきにまで浸透してはじめてモラルである。
が、愛憎や好悪も同じく身体に深く沈殿し、その性向は容易に変えられない。
難儀だが、この謙虚な発言は確かに一つのモラルに貫かれている。』
「多くの人を助けてきた」「体が勝手に動いた」ということなのだけれど、
私と同じ年齢の、このアメリカ人の男性は、どんなことをされてきたのでしょう‥?
私はと言えば、「人生で一番勇気を出した時?」と問われても、何も思いつかないのが淋しいかぎりです‥。
そして、解説の中の「愛憎や好悪も同じく身体に深く沈殿し、その性向は容易に変えられない」という言葉も、
そのとおりだな‥と思いました。
はて、どのように生きれば、モラルが自然な身のさばきに浸透するようになるんだろう‥‥?
いろいろと考えさせられたコラムでした。