昨年末に放映されたNHKスペシャル『台湾海峡で何が~米中“新冷戦”と日本』を
録画していたビデオで視聴して、自らの「外交・安全保障」に対する認識の甘さを痛感しました。
番組のなかで強く印象に残ったのは、「台湾有事」に関しての、米中のお二人の次のような発言でした。
番組HPから引用させていただきます。
・米インド太平洋軍 フィリップ・デービッドソン司令官(当時)
「中国が野望を加速させるのを懸念する。台湾は野望の一つであり、今後6年以内に脅威が明白になる」
・中国国防大学 劉明福(りゅう・めいふく)教授
「中国の国力がアメリカを超え、アメリカが西太平洋から東太平洋に後退するまで、
それほど時間はかからないだろう」
う~む、まいったな‥‥。
「南海トラフ巨大地震」よりも「台湾有事」の方が、先に現実になるかもしれません。
所属する軍用機の数では、沖縄県の嘉手納基地を抜いて「東アジア最大規模」となるなど、
中国に対応するアメリカ軍の一大拠点となっているという事実です。
私の住んでいる松前町と山口県岩国市は、瀬戸内海を挟んで「目と鼻の先」なのです。
台湾の状況がより切迫したものになれば、日本はどう対応するのか?
有事に備えてのシミュレーションも大切だけれど、「その時」になって、
関係者が「あれやこれや」と議論する暇のないことだけは、はっきりと理解できました。
追記
番組では、台湾からわずか100キロ、日本最西端・沖縄県与那国島が紹介されていました。
映像を見て、現役時代に出張で与那国島を訪れたことを、懐かしく思い出しました。
日本最西端の地に立って見た、雄大な海の景色は、今も忘れることはありません。
この美しい海が戦場にならないことを、切に祈りたいと思います。